お知らせ

2025年06月12日
お知らせ

【プレスリリース】タカミヤ、経年仮設機材の安全性を「可視化」強度数値データに基づく独自の安全基準を設定し、新たな管理フローを構築 全国での高品質な足場提供により労働災害リスクの低減へ

足場をはじめとする建設業界のプラットフォーマーとして、業界課題に革新的なソリューションを創造しつづける株式会社タカミヤ(以下タカミヤ、大阪本社:大阪市北区、東京本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長:髙宮一雅)は、経年仮設機材の安全性(強度・耐久性)を、実大試験機による定期試験で数値化し、独自の安全基準を設定します。また、この基準に合格した安全性の高い機材のみを、全国29カ所の機材拠点(機材Base)から現場に提供する仕組みとして「経年機材管理フロー」を構築しました。今後は、製造年度や部材別に経年劣化の傾向をデータとして蓄積・分析し、整備・開発へのフィードバックまで行うデータ運用も可能となります。業界で初めて(*1) 経年機材の強度データを製造年ごとに開示し、データを活用して高品質な機材を提供することで、建設現場における労働災害リスクの低減に貢献します。*1 タカミヤ調べ、2025年5月末時点、日本国内の建設業界内での調査

■建設業界の労働災害ゼロを目指し、独自の安全基準を設定

建設業界における労働災害は、依然として深刻な社会課題です。厚生労働省によると、2023年に建設業で発生した死亡災害は223件に上り、全産業の約3割(29.5%)を占めています(*2)。中でも「墜落・転落」が原因の事故が最も多く、全体の38.5%を占めています(*3)。仮設機材の品質は作業者の安全を支える重要な要素ですが、機材の使用可能年数について明確に定められた規格はなく、その管理方法は各事業者に委ねられているのが現状です。タカミヤでは、経年機材の劣化について「見た目だけでは分からない」という課題意識のもと、実際の仮設機材と同じ条件で強度を測定できる試験装置(実大試験機)を導入し、数値に基づく独自の安全基準を設定します。



研究開発拠点であるTakamiya Lab. West(兵庫県尼崎市)に設置されている実大試験機


試験機による定期試験で安全性を可視化し、経年機材を高品質で維持管理(出典)*2・3: 厚生労働省「令和5年労働災害発生状況の分析等」

■安全性の可視化により、現場の運営効率向上にも貢献

本取り組みにより、建設現場で使用される経年機材の安全性を数値化し、従来以上に信頼性の高い機材を提供することが可能となりました。 既に一定の品質基準を満たしている機材に、客観的で明確な安全性の裏付けが加わることで、現場からの信頼獲得につながる新たな付加価値が生まれます。また、事故や不具合の未然防止によって、工期の遅延リスクを軽減し、人材確保や再施工にかかるコストの削減にも繋がるなど、現場全体の運営効率の向上に寄与します。単なる品質管理の枠を超え、施工の「信頼性」や「生産性」そのものを支える仕組みとして、建設業界に新たな安心基準を提示します。

■全国に高品質な機材を届ける「経年機材管理フロー」

タカミヤでは、試験結果に基づき、独自基準に合格した安全性の高い機材のみを、全国29カ所の機材拠点(機材Base)にて提供する「経年機材管理フロー」を構築しています。この管理フローは4ステップで構成されており、どの現場においても高品質な機材を提供する体制を整備することで、建設現場の安全性向上に貢献します。また、製造年度や部材ごとの強度数値をデータで蓄積することで、劣化傾向の分析も可能となります。今後この分析データは、整備や製品開発へのフィードバックとしても活用予定です。



「タカミヤの経年機材管理」についての詳細は、以下のランディングページよりご確認ください。https://www.takamiya.co/safety/

■「経年機材管理フロー」は「タカミヤプラットフォーム」の一環

タカミヤは建設業の深刻な人手不足・コスト高などの問題に対応するため、建設ソリューション群「タカミヤプラットフォーム」を提供しています。足場等の仮設機材の調達・運用マーケットプレイス提供やデジタル設計支援等のデジタル化にはじまり、鳶職人に特化した無料の求人サイトまで、多岐にわたるソリューションを統合しています。今回の「経年機材管理フロー」もその一環として、建設業界の安全性向上などに貢献します。